株式投資で負け続けて悔しい思いをしている。
なんとか株で勝ちたいけど方法がわからないと嘆いている方が多いのではないでしょうか?一度は誰しも株に必勝法なるものはあるのか?と考えたことがある人も多いのではないでしょうか?
本日は株式投資に必勝法があるのか?
という命題について筆者は必勝法はないが最終的に勝ち続ける方法はあると確信しています。本日は上記のように考える理由について東大卒の投資家として考察していきたいと思います。
株式投資に必勝法はない!
まず、結論として株式投資に必勝法は存在しません。
必勝法は読んで字の如く必ず勝つ方法です。株式投資はプロとアマが凌ぎを削る厳しい世界です。その中で必ず勝つ手法というものが存在したらどうなるでしょうか?
その手法を用いた人は世界最強の投資家としてビルゲイツやジェフベゾスを優に上回る資産を構築することが出来ているはずです。
投資の神様と言われているウォーレンバフェットですら株式投資で負けることお頻繁にあるのです。航空株で大きな損失を被ったというニュースも記憶に新しいですね。
バフェット氏は米国経済の明るい将来を信じる一方、冷徹な投資家の顔もみせた。株主総会ではデルタ航空など保有していた米大手エアライン4社の株式をすべて売却したと明かした。エアライン株はバフェット氏の「お気に入り銘柄」として知られていただけに驚きが広がり、株主からの質問も集中した。
このほど売却したのはデルタのほか、アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空の4社。バフェット氏は2月にデルタ株をいったん買い増したことについて「間違いだった」と認めた。「外出制限が人々の行動に与える影響は分からない。3~4年後に、昨年までのように飛行機に乗るようになるのか見通せない」と悲観的な見方を示した。
参照:日経新聞
株式投資に絶対はありません。長年超一流として評価をほしいままにしてきた人でも確実に勝つ方法を見出せずにいるのです。
この他にも世界最大のヘッジファンドを運営するレイ・ダリオ氏も2019年に▲0.5%、2020年には上半期で▲20%の成績になってしまっているのです。
必ず勝つ方法などと喧伝している人達ほど怪しいという目で見る必要があります。では、必勝法ではないまでも、長期的にみて勝つ可能性を極限まで高める手法はあるのでしょうか?
その点について次の項目でお伝えしていきます。
長期的に確度高く勝ち続ける手法は存在する
必ず勝つ方法は存在しませんが、確度高く勝ち続ける手法は存在します。
でなければ、バフェットのように株式投資で50年間勝ち続けることが出来ません。(勿論損失を被ることもありますが、トータルで勝っているという意味です)
日本でも二億貯男氏や株1000氏のように長期で運用成績を挙げている投資家も存在しているのです。
100%確実にかつことはできませんが長期でみると大きなリターンを獲得する手法は存在しているのです。
しかし、バフェットの投資手法について筆者も勉強してきましたが、彼の投資手法は機械的に再現することは難しいものです。
経営陣の優秀さを見抜く力も必要ですし、今後の事業拡大を見通す見識眼が必要になってくるのです。
これだけ、長い間バフェットの投資手法について研究がなされているのにバフェットと同様の成績をなかなか出すことが出来ないことが再現可能性の低さを表していますね。
しかし、再現性の高い確度高く勝つことが出来る手法も存在しています。以下で詳しく見ていきましょう。
安定的にリターンを出し続ける再現性のある投資手法
バフェットや著名投資家の投資手法に再現性が低いのは未来を見通す力が要求されるためです。
しかし、現在の企業の状況をみて投資判断をすることが出来れば再現性はぐっと高まります。このような手法を約50年前に提唱したのがバフェット(右)の師であるベンジャミン・グレアム(左)です。

端正な顔立ちをしておられますね。バフェットが師匠と仰いだだけの方であり、ウォール・ストリートの父、バリュー株投資の父と今でも慕われております。
残念ながら現在ではこの世を去ってしまっていますが、投資家であれば誰もが知っている方なのではないでしょうか?
そんなベンジャミン・グレアム氏は将来を見通すことは難しい。今現時点での企業の財務諸表を見て明らかにバーゲンセールで売られている銘柄を購入しておけば将来的に大きなリターンを得られるとしています。
あれ?普通の割安株投資?
と思われた方もいらっしゃると思いますが、単に低PERや低PBRのような銘柄に投資するだけという単純なものではありません。
企業の財務諸表を分析して、企業が保有している現金性資産から総負債を差し引いた純現金性資産だけで株式価値を上回っている銘柄を投資対象にする手法です。
何を言っているか良くわからないという方が殆どでしょう。分かりやすく例にしてみると以下のような銘柄です。
【バランスシート】
保有現金性資産(現金、営業債券、有価証券):100億円
総負債:30億円_______________
純現金性資産:70億円
商品、建物、土地、機械設備、のれん:200億円
【利益】
毎年純利益20億円を巡航利益としてだされている
【時価総額】
時価総額(株価✖️発行済株式数)は50億円
商品や建物や土地で200億円ある分や、今後挙げる利益は不確定要素があるため度外視します。
ただたんに持っている現金性資産から総負債を差し引いた70億円が時価総額を上回る銘柄に投資をするという手法です。これはつまり、1万円が入っている定価2万円の財布を7000円で購入するようなものです。
圧倒的に割安なので将来的には株価が価値に追いつき大きなリターンを獲得することが可能となります。
詳しくはデメリットを含めて以下で解説しています。
→ 【ネットネット株とは?】ベンジャミン・グレアムが編み出した本格的なバリュー株投資手法をわかりやすく解説する!
この手法は将来の利益を予測することがなく、今現在の企業が保有しているものから考えて投資判断を下します。そのため、非常に再現性が高いのです。
筆者が投資しているファンドもこの手法を用いて投資をしており一度も基準価格を下落することなく安定して年率10%程度のリターンを叩き出しています。
ファンドとして大きな資金で投資を行えば上記の投資法のデメリットを解消して安定したえ高いリターンを多々だすことができるようになります。
以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
まとめ
株式投資で確実に勝つという必勝法は存在しません。投資のレジェンド達でも負けることはあるのです。
ただ、長期的に勝ち続ける手法は存在します。長期的に勝ち続ける手法の中にも人を選ぶ属人性の高いものが多いですが、ベンジャミングレアム流の手法であれば再現可能性が高く勝つ可能性が高い銘柄を選択することが可能となります。
ベンジャミングレアム流の投資法を実践しているファンドをはじめとして以下のおすすめ投資先ランキングにまとめていますので参考にしていただければと思います。
2020年から投資先としておすすめできるファンドを収益性・安定性・将来性の観点から、ランキング形式で紹介しています!
参考にして頂ければと思います!
