以前、セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」についてお伝えしました。
→ 【セゾン投信】全世界の株式市場に投資できる評判の投資信託「セゾン資産形成の達人ファンド」を徹底分析!
実はセゾン投信にはもう一つ投資信託が存在しています。
その名お「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。
本日は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはどのような投資信託なのか?どのような成績なのか?
という点についてお伝えしていきたいと思います。
〜もくじ〜
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとは?
まずはセゾンバンガードグローバルバランスファンドについて、どのような投資信託なのか見ていきましょう。
インデックスファンドに分散投資するファンド・オブ・ファンズ形式で運用
セゾン・バンガード・バランスファンドはファンドに分散投資する投資信託です。このような形態をファンド・オブ・ファンズと呼びます。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが投資しているファンドは機関投資家しか投資することができない私募ファンドです。
投資しているのはETF運用に定評のあるバンガード社のインデックスファンドです。インデックスファンドとは株式指数に連動することを目標とするファンドです。
一方、インデックスファンドに対してプラスのリターンを目指すアクティブ型ファンドというものが存在しています。日本で販売されている投信は主にこの形態ですね。
しかし、世界的にみてインデックスファンドに勝つことが出来るアクティブファンドは少なく、長期的にみるとインデックスファンドの方が高いリターンを叩き出しています。
→ 投資信託は儲かるって本当!?大損しないための投信の選び方を含めてわかりやすく解説する!
以下はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが分散投資しているインデックスファンドです。

以下は各ファンドの組入比率です。
ファンド名称 | 対象資産 | 比率 |
インスティテューショナル・インデックス・ファンド(米国株式) | 米国株 | 30.3% |
ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド | 欧州株 | 8.7% |
ジャパン・ストック・インデックス・ファンド | 日本株 | 3.5% |
パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド | 大洋州株(除:日本) | 1.6% |
エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド | 新興国株 | 6.4% |
U.S.ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド | 米国債券 | 24.0% |
ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド | 欧州国債 | 19.1% |
ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド | 日本国債 | 5.4% |
短期金融資産等 | 現金 | 1.0% |
世界の株と債券に分散投資
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは原則株式ポーションと債券ポーションを50%ずつとすることを名言しています。

2020年8月末のポートフォリオも上記の通り、株と債券が概ね半々となるように設定さてています。
組み入れているファンドはインデックスファンドですが、組入比率を調整してアクティブ要素を出していると見ることができますね。
各資産の構成比率や、そもそも株と債券を半々とすることが合理的なのか?という点については見通しの項目でお伝えしていきたいと思います。
手数料は低い水準
投資信託は購入手数料と毎年発生する信託手数料が発生します。
アクティブ型投資信託は調査費用がかかるので手数料が高くなる傾向があります。
セゾンバンガードグローバルバランスファンドはインデックスファンドを組み合わせているという特質もあり手数料は以下の通り低く抑えられています。
購入手数料:0%
信託手数料:年率0.57% ± 0.02% 程度
何故、信託手数料に±0.02%の幅があるかというと組み入れているファンドの手数料によって多少上下するからです。
組み入れているファンドの中で高い信託報酬のファンドの比率が大きくなると手数料が若干高くなり、反対に低い信託報酬のファンドの比率が小さくなると手数料が若干低くなります。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの成績とは?
では肝心の成績について見ていきましょう。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの成績は地味
以下はセゾンバンガードグローバルバランスファンドの価格推移です。
リーマンショック前から運用しており13年間で1.6倍にしかなっていません。ただ債券を多く組み入れているので株式市場が半分近く下落したリーマンショックでも20%の下落に損失をミニマイズしています。

6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 | |
リターン | +3.89% | +10.89% | +15.77% | +60.75% |
株式市場のリターンと比較
株式市場とのリターンの比較を見ていきましょう。
以下はセゾンバンガードグローバルバランスファンドと日経平均とダウ平均の価格推移です。

米国のダウ平均には劣っていますが、日経平均を凌駕する成績を出しているのはすばらしいですね。価格の変動幅が少ないのに株価指数の成績を上回る成績をだしているのは優秀ですね。
→投資におけるリスクを理解してローリスクミドルリターン以上の資産に投資をしよう!
同分類のファンドと比較
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同じ株式と債券を組み合わせた投資信託の成績と比較していきましょう。
→ 評判の世界経済インデックスファンドはおすすめできる?
→ 世界の各資産への分散投資で評判の「投資のソムリエ」を徹底評価!
青:セゾンバンガードグローバルバランスファンド
赤:世界経済インデックスファンド
緑:投資のソムリエ

分散型の投信の中では非常に優秀な成績を出していることがわかりますね。
セゾンバンガードグローバルバランスファンドの見通し
重要な今後の見通しについて考察していきます。
セゾンバンガードグローバルバランスファンドは債券の比率が50%を占めています。

債券ファンドは金利が下落することで価格が上昇します。しかし1980年代から継続的に金利が下落し続けた結果、米国10年債でも下落余地はありません。

つまり、今後債券ポーションから殆どリターンは期待できないのです。
→ 資産分散の必要性をわかりやすく解説!本物のエンダウメンと流分散投資ポートフォリオの組成方法とは!?
今の相場で債券をくみいれることは合理的な選択肢ではないのです。債券ではなく、安定性の高い株と金を組み入れて運用しているファンドへの投資の方が魅力的と考えています。
筆者が投資しているBMキャピタルは設定来7年間一度も下落することなく年率10%のリターンを出しています。
以下で詳しく解説していますので参考にしていただければと思います。
まとめ
セゾン・バンガードグローバルバランスファンドは株式と債券の分散投資ファンドの中では優秀な成績を収めています。
しかし、今後の債券に対するくらい見通しを考えると、敢えて債券に50%を投資する妙味は全くありません。
安全性の高い株式や金等のコモディティに投資しているファンドの方が安定度高くリターンを追求することができます。
以下ランキング形式で2020年以降におすすめできるファンドについてお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
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